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3年ぶりに情宣活動再開
2023/06/07

乗務員負担が増加


 自交総連関西・大阪地連(福井勇委員長)は運賃改定が間近に迫る5月29日午前、JR新大阪駅を皮切りに府内の主要ターミナルやタクシー乗り場前で、自交産業ではたらく労働者の労働環境改善に向けた情宣活動を3年ぶりに再開し、タクシー労働者にビラを配るとともに「食える賃金署名」への協力や市民・利用者にも業界の現状打開に向けた運賃改定への理解を求めました。

キャッシュレス決済の手数料課す


 大阪地連のなかまは5月29日、梅雨前線と台風2号の影響もあり雨脚が強まる中、JR新大阪駅を皮切りに阪急・三番街、JR大阪駅、南海・難波駅で宣伝行動を行いました。
 新大阪駅では、宣伝カーのマイクを握り福井委員長は、「4月18日の未組織宣伝で、新大阪駅で待機するなかまの皆さんにも協力いただいた『職場の実態アンケート』を京都や滋賀でも行った。その結果は、残念ながら未だに事故を起こせば全額負担や高額負担を労働者に課す事業者がいる。さらに、今回の調査で顕著に増えているのが、キャッシュレス決済の手数料を受益者負担として課している事業者が増えていることが判明した」と告発。

麻痺する事業者多数

 つづけて、「タクシー業界はいつまで当たり前のように違法な乗務員負担を続けるのか事業者は麻痺しているのではないか、他産業ではこんなことはしない。例えばスーパーやコンビニの店員に『使いやすい新しいレジを設置したから経費を払って』などない。タクシー業界だけがこんなバカげたことをしているから業界に人が入ってこない」と指弾しました。
 最後に福井委員長は、「いま全国的に利用者にも喜ばれる地域公共交通を守るため『食える賃金署名』を行っているので協力して欲しい。また、職場で困っていることがあれば一人で悩まず相談して下さい。良い答えを得るために一緒に努力していく。そして明後日から運賃が改定されるが合理化を許さずともに闘おう」と呼びかけました。

現場に情報がない

 宣伝を終えた松原伸一副委員長は「雨だったので署名はダメだったが、ビラの受け取りは良く、みんな読んでいた。現場に情報がないのが良くわかる。今後も継続的に宣伝し、署名活動も拡げていきたい」とコメントを寄せました。