HOME  <  タクシートピックス

タクシートピックス

更新情報・ニュース

過去のタクシートピックスのトップへ

詳細記事

ハイタク労組8団体が共同で総決起集会
2018/06/05

ハイタク労組8団体が共同で総決起集会 労組の枠を超えて8団体・400人が集まった総決起集会(5月23日、東京都内で)

白タク・ライドシェア合法化阻止へ
団結と行動を


 ハイタク労働組合8団体が共同して5月23日、「白タク合法化阻止! 安全な地域公共交通を守る5・23集会」を東京・星陵会館でひらき、400人が参加。白タク合法化阻止のためにナショナルセンターの枠を超えて、KPU、交通労連、自交総連、私鉄総連、新運転、全自交、全中労、中労協の8団体が共同、およそ2年ぶり2度目の集会となりました。同日午後には経産省・国交省・厚労省との共同の交渉も行いました。

 9時45分から始まった決起集会では、全タク連、労働弁護団から来賓あいさつを受け、立憲民主、国民民主、公明、社民、共産の各党議員が連帯あいさつ。 自民党と自由党からメッセージが寄せられました。
 実行委員会を代表してあいさつを行なった全自交・伊藤委員長は、「人命を預かるドライバーを、労働法も適用されない、不安定な個人請負形態で働かせる労働破壊、雇用破壊を許してはならない」「人命よりも金儲け優先、公共交通を破壊するライドシェア・白タク合法化を阻止するために全力を尽くしていく」と強調しました。
 基調提案を行なった自交総連・菊池書記長は、「地方における地域住民の移動手段としてライドシェア導入の動きが地方自治体も巻き込んで進んでいることは重大。ライドシェアは安心・安全が保障されず、公共性を持たないもので、持続的な地域住民の足にはなりえない」と指摘し、「公共交通が不便な地域では、住民とともに乗合タクシーやデマンド交通などタクシーの活用を前面に掲げ、補助金や予算措置など国の施策の大幅な拡充を求めて、安全で持続的な公共交通の再構築を図らなければならない」と訴えました。
 続けて各組合の代表が決意表明。自交総連・庭和田副委員長(大阪地連書記長)は「白タク合法化を許せば我々の産業がいままで培(つちか)ってきたものがすべて壊れる」「いまの我々の状況は四面楚歌。これを突破するのは全国の自交産業で働く労働者の行動以外にない」と力を込め、団結を呼びかけました。
 集会では、「運動の輪を広げ、最後の最後まで闘い抜く」とする決議を採択したほか、5月16日の参議院で可決・成立した「生産性向上特別措置法」で設けられる「規制のサンドボックス」によって「ライドシェアが合法化されることがないよう反対の運動を拡げていく」とする特別決議を採択しました。
 集会後は雨が降るなか、赤坂見附から赤坂方面へデモ行進。シュプレヒコールをあげて、ライドシェア阻止を訴えました。