HOME  <  タクシートピックス

タクシートピックス

更新情報・ニュース

過去のタクシートピックスのトップへ

詳細記事

維新の堺市つぶしノー
2017/07/26

維新の堺市つぶしノー 「市政報告会」で維新政治を批判する竹山おさみ・堺市長(7月2日、堺市総合福祉会館で)

タクシー適正化妨害、利権にうごめく維新政治ストップ


堺市長選挙9月24日投票 3選めざす現職・竹山おさみ氏

 連合系のタクシー単産で構成する「堺市タクシー政策連絡会議」は7月2日、堺市長選挙(9月10日告示、24日投票)で3選をめざす現職・竹山おさみ氏の「市政報告会」を同市内で開催。自交総連大阪地連のなかまも維新政治にストップをかける立場から呼びかけに応じ、参加しました。


地域計画が骨抜きに

 「市政報告会」で司会を務めた堺市タクシー政策連絡会議・加藤事務局長は開会あいさつで、「堺市も含む大阪市域交通圏は特定地域に指定され、5月には地域計画ができた。しかしながら計画自体が骨抜きにされてしまった。タクシーの規制緩和を進めていきたいという維新の主張が影響している」と指摘。
 同会議・小川会長も主催者あいさつで「大阪市や大阪府にタクシー関係の政策について要請しても木で鼻をくくったような回答しか出てこない。府下各自治体も維新に席巻されている」「堺市は地域公共交通に対して前向きに取り組んでいるし、タクシーのことに対しても協力的」と述べ、「堺市を守り、竹山市長にがんばってもらうためには皆さんの協力が絶対に欠かせない」と訴えました。

タクシーで交通権確保

 「私は、大阪の経済・社会をダメにしたのは大阪維新の会であると思っている。なぜそうなったのか、私は橋下徹さんの部下だったからよく知っている」
 竹山おさみ・堺市長は、橋下氏が大阪府知事の時に行なった財政構造改革について、「既得権なるものを壊した後に何を残していくのか、結局は新たな利権の積み重ねをここでやろうではないかということだった」と振り返り、大阪都構想についても「二重行政の中には解消しなくてもいいものがたくさんあった。それを突然、すべてが悪であるようなことを言ってきた。そこに何らかの意図的なものが感じられる」「闇の中でいろんな意味の利権がある。それを、もっともらしく制度論でやろうとすることに私は非常に疑惑を感じる」と述べました。
 堺市の交通政策について竹山氏は「現在運行している乗合タクシーは予約受付期間や乗車地に制約があるが、臨機応変に対応できるよう改善したい」「タクシーの機能にお年寄りや障害を持っている方々の福祉的な要素を入れながら、料金設定をしていくことが市民の交通権、移動権を確保することにつながる」との考えを示しました
 さらに白タク・ライドシェア合法化問題について「“何でも自由”というのは弊害が大きい。例えば働く者の権利を侵害するような自由はない」「堺市は適正な規制をするという前提で地域協議会に参加している。“すべて自由”というのには何か裏がある。私たちは危険性を充分に認識して、市民に訴えなければならない」と強調しました。