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本流逆流(7月25日付コラムより)
2017/07/26

 ライドシェア白タク合法化は現在、安全性に問題があり「極めて慎重な検討が必要だ」とした態度を堅持する国交省が「対応不可」として導入されていない。
 一方で軽貨物運送の分野では、ベンチャー企業の「CBcloud」(シービークラウド)がすでに類似するサービス「PickGo」(ピックゴー)旧サービス名(軽town)を16年6月より提供し、今年8月9日より一般利用客(荷主)向けに拡大される。
 仕組みは利用客がスマホアプリを介して配送依頼日や集荷先から配送先を打ち込むと、距離に応じた料金が表示されクレジットで決済する。ライドシェアとの違いは自家用車ではなく営業車(軽自動車)だが、軽貨物輸送の営業資格は届出のみ、費用も車両があれば1475円の手数料で個人事業主として開業できる。
 9月から「客貨混載」が大幅に緩和され、路線バスで大型の荷物を全国どこでも運べ、過疎地に限ればタクシーや貸切バスでも運べるようになる。すでに「ジャスタビ」(レンタカーと運転者のマッチング)、「のってこ」(中長距離を移動する自家用車との相乗りをマッチングし、同乗者・利用者が燃料や通行料相当分の実費を料金として支払う仕組み)も合法化された。
 本丸のライドシェアは膠着状態だが、その外堀は埋められようとしていることに着目し、警戒すべきだ。