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政商・白タクで金儲け
2017/03/15

 「ライドシェアも使えない国・日本はなんて遅れた国なんだろう」と日本を訪れた外国人観光客に思われると、主張し、白タク・ライドシェアを推し進めようとする新経済連盟ですが、代表理事の楽天・三木谷浩志取締役会長兼社長は、ただ単に自身がリフトに投資した約350億円に見合う儲けが欲しくて、公共交通の先進国・日本に危険な白タク・ライドシェアを持ち込もうとしています。
 100年余の歴史を刻む日本のタクシーが、昔から世界的に評価されるタクシーでは、残念ながらありませんでした。とくに1950年代のタクシーは「神風タクシー」と呼ばれるほど無謀な運転ぶりだったと記されています。特に昭和33年1月に東大赤門前で東大生をひき殺すという事故を契機に社会問題化され、行政も動き出しました。その後オリンピック招致が決まったことで国策として取り組んだ結果「神風タクシー」はなくなりました。当然、労働組合もこの運動に全力を注ぎ、行政・事業者・労働者が共同して完結できた問題です。
 歴史は繰り返すと言いますが、2020年に開催される東京オリンピックで、白タクを解禁しなければ、世界の笑いものになると主張する三木谷氏が率いる新経済連盟ですが、遅れているのは貴方たちで、都内の交通インフラを補完するバスや先進的な日本のタクシーに外国人が驚くことはあっても遅れていると感じる人はいないでしょう。様々な理由を付けていますが、規制緩和時にも数々あった「政商」が再び行われようとしていますが、彼らの思惑を許してはなりません。