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大阪国際空港の改修 なんば駅社会化実験
2016/09/06

市民に一番近い乗り物なのに…
タクシーはいつも蚊帳の外


 第4回大阪国際空港ビル改修に伴うタクシー乗場の警備に関する検討会(南北に分かれた乗場を中央に)が8月17日14時から大阪タクシーセンターで開かれ、これまで検討してきた案に警察が難色を示した模様で、まったく違う変更案(乗降場)が示され協議した結果、一定の結論を得ました。その後、南海・なんば駅周辺の社会実験について、現状示されている案に基づきタクシーセンターが説明しました。

二転三転する乗場問題


 第4回大阪国際空港ビル改修に伴うタクシー乗場の警備に関する検討会には、大阪、兵庫の関係団体や所管行政の近畿運輸局などと労働団体が出席しました。
 まず、大阪タクシーセンターの肥田正和常務が検討会に先立ち、この間の経緯について「改修に伴う新しいタクシー乗場の配置案を検討することを目的として平成26年12月から昨年の10月まで3回の検討会を実施してきました。しかし昨年の第3回検討会でも合意が得られなかったため、当センターが個別に調整を進めてきたところでしたが、本年7月に関西エアポート株式会社から従来の乗場案について、警察から交通安全上の問題があると指導され、新しい乗場施設の変更案(プラットホームの形状が大きく変わる)が示されたので新規に検討することになりました。本検討会では乗場の配置のみ検討することにしたい、乗り場の運用や待機所の運用などの問題はセンターが案を作成し、次回の検討会で協議していただきたい」としました。
 検討会の冒頭あいさつに立った近畿運輸局の井上景之大阪運輸支局長は「新しい改修案が示されました、関係者が一致協力して検討していただかなければならない。乗場については、それぞれの思いがあると思いますが、お客様へのサービスへの思いはみなさんご一緒だと思う」とし、積極的な検討を求めました。

警察指導というが
経緯が分からない


 検討会では、空港ハイタク協議会の暮部光昭会長から「警察からどういう指導があって現状に至ったのかがまったく分からない、なぜグリーンの斜線ができまっすぐ抜けられない形状になったのか、交通安全上の問題だと言うが関空の形状はまっすぐだ。理解できない、どこで決まったのか」と説明を求めました。
 肥田常務は「豊中、伊丹、府警本部の協議で決まったと空港会社から聞いた」と答えましたが、暮部会長は「センターの説明では納得できない、自身で警察や空港会社に確認する」と、議論が紛糾する場面も。
 配置案について、参加者から意見が出され最終的にジャンボ1台、ハイヤー1台を先頭に身障者1台、兵庫3台、大阪近距離3台、大阪遠距離3台、インバン1台、予約2台、待機数台ということで協議が調いましたが、この間の経緯からもまだまだ“問題山積”です。