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本流逆流(6月15日付コラムより)
2019/06/17

 また痛ましい事件(2歳女児衰弱死)が発生したが、今回「臨検」と言う言葉を用い報道されていた。
 私たちの職場で考えると、労働基準監督官が行う「臨検監督」。労働基準法が守られているか、事業所に立ち入り調べる行為を指し、近運局の自動車監査官が行う「監査」も同じようなもの。
 普通に暮らしているとあまり聞き慣れない言葉なので、改めて広辞苑を引くと(1)その場に臨んで検査すること。(2)行政法上、行政機関の職員がその職務執行のため、他人の住所・営業所・事務所などの中に立ち入ることとある。
 今回の報道によると、札幌市の児童相談所と警察が連携を強化し、警察からの「臨検」(裁判所の許可必要)提案に応じなかったとのことだが、時間の経過とともに双方の主張が食い違い責任のなすりあい。
 繰り返される幼児虐待の深層は「貧困」「育児放棄」「核家族化」とともに児相の対応の拙さも。当然彼らにも言い分がある。福祉予算や人員の削減、そのしわ寄せは一人ひとりの職員がこなす途方もない案件。
 少子化が叫ばれて久しいが、かけ声だけの逆さま政治は続く、それを許しているのが無関心な大人たち。私も含め罪がないとは言えない。