HOME  <  ハンドルおおさか

ハンドルおおさか

ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞

過去のトピックスのトップへ

詳細記事

耳原労供「交通安全講習会」 JAL争議団・西岡氏が講義
2018/04/05

耳原労供「交通安全講習会」 JAL争議団・西岡氏が講義 JAL争議団・西岡氏の講義を聴く労供のなかま(3月11日)

誇りと生きがい争議で取り戻す


 堺市の耳原総合病院をはじめとする医療・介護施設を運営する社会医療法人同仁会と、送迎車などの運転者を派遣する自交総連大阪地連労働者供給事業部は3月11日、同仁会本部(堺市堺区)で2018年3月度交通安全講習会を開催し、56人が参加しました。(労働者供給事業部・久保義雄)

 開会あいさつを行なった同仁会・渡邊孝晴副専務理事は、「2014年の二度にわたる重大事故を受け、同仁会と自交労供部が共同で交通安全講習会を4か月ごとに実施してきました。この1年間重大事故はありませんでしたが、引き続き事故ゼロをめざしたい」と述べました。
 講義の前に、憲法共同センター制作の学習用動画「9条改憲って何?」を視聴し、安倍9条改憲を許さない運動と、9条改憲阻止3千万人署名の活動強化を全体で確認しました。

笑顔に向ける刃物なし

 今回講師を務めたのはJAL争議団の西岡ひとみさん。2010年の大晦日に165人もの不当解雇を強行した日本航空に対し、職場復帰を求めて活動中ですが、キャビンアテンダントとしての経験をふまえ接客技術を中心に、次のとおり講義を行いました。
 「皆さんは病院の顔です。接客では第一印象がとても大事で、“笑顔に向ける刃物はない”と言われます。言葉が相手に与える印象は1割以下、残りの9割は表情、態度」
 「“クッション言葉”“お助け言葉”を身につけましょう。“できません”とそっけなく断るよりも“あいにくわかりません”なら角が立ちません。相手に何かお願いする際も“お手数をかけますが”との言葉の有無で印象は変わります」
 「“これくらいはいいかな”は禁物。基本は“自分の家族なら”という気持ちで。相手に対する思いやりが求められます」
 「クレームを受けた時は、自分が悪くなくても相手の話は遮(さえぎ)らず、最後まで聞いた上で事情を説明し、自分に非がある場合は誠意をもって謝りましょう。謝ることは恥ではありません。自分の非を認めることで“立派な人”と評価されることもあります」
 「解雇され、一時は働く人を見ると自分の境遇と比べて落ち込んだものです。働くことが皆さんにとって誇りであり、生きがいでありますように」