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本流逆流(2月25日付コラムより)
2018/02/27

 安倍首相が2月14日の衆議院予算委員会で「専守防衛は純粋に防衛戦略として考えれば大変厳しい。相手からの第一撃を甘受し、国土が戦場になりかねない」「ひとたび攻撃を受ければ、回避することは難しく、先に攻撃した方が有利になっているのが現実だ」と述べ、先制攻撃必要論ともとれる発言をした。
 この発言を知った金正恩氏が“核武装を急がなければ”と考えるのは想像に難くない。小野寺防衛相を座長とする自民党検討チームは昨年3月、敵基地攻撃能力の保有の早期検討を政府に求める提言をまとめ、巡航ミサイル保有もあげている。そして防衛省は護衛艦「いずも」の空母への改修を検討している。
 76年前、真珠湾を先制攻撃した結果、二度の原爆投下を含む空襲で全国の都市が焼き尽くされた。戦場になった沖縄では県民の4人に1人が犠牲になった。その反省の上にあるのがいまの日本国憲法である。安倍氏のような人物の暴走を防ぐために憲法は存在する。安倍氏に9条を触らせてはならない。
 安倍9条改憲阻止署名の目標達成は大変だが、全国で3千万筆を集めきれば大きな力になるのは間違いない。5月3日提出に向けて力を出し合おう。