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泉佐野市職労の裁判闘争が和解成立
2017/09/05

泉佐野市職労の裁判闘争が和解成立 勝利報告集会で支援の謝辞を述べる泉佐野市職労・昼馬正積委員長と同労組のなかま(8月4日)

維新型市長に勝利
なかまの支援実る


 泉佐野市・千代松市長による不当労働行為とたたかってきた泉佐野市職員労働組合(泉佐野市職労、昼馬正積委員長)は6月23日、市側との和解に合意。市側が組合の主張を大筋で認める内容で、8月4日に同市内で開かれた「勝利報告集会」では同労組と支援のなかまが勝利を喜びあいました。

 泉佐野市では、維新型の公務員・労働組合バッシングで市民に支持を訴求する千代松大耕市長が2011年4月に就任して以降、一方的な賃金カットをはじめ、長年無償で貸与してきた組合事務所の使用料徴収、組合費のチェックオフ手数料徴収、さらにはチェックオフ自体の中止を一方的に通告・強行するなど、攻撃を繰り返してきました。
 大阪府労働委員会は組合からの救済申立て6件に対し、すべて不当労働行為と認定。中央労働委員会も市からの再審査申立をすべて棄却しましたが、千代松市長はそれらを不服として取消訴訟を提起。チェックオフ問題では大阪地裁→大阪高裁を経て最高裁で、組合事務所問題は東京地裁で、賃金カット問題は大阪地裁で係争が続いていました。

労使正常化へ第一歩

 6月23日、組合と市は大阪地裁から示されていた和解案に合意。「チェックオフをすべての組合員に無償で再開する」「組合事務所をこれまでどおり無償で貸与する」「今後不当労働行為を行わない」「すべての訴訟を取り下げる」ことなどが盛り込まれ、組合の勝利和解といえる内容です。
 同日に組合が発表した声明では「月一回の庁舎前宣伝をはじめ、(略)泉佐野市政をよくする市民連絡会による市民大宣伝や月一回の駅前宣伝を行ってきたことが、訴訟を取下げさせることにつながった」「私たちは引き続き市に対して、誠実に合意を履行し、労使関係の正常化を求めていく」としています。