HOME  <  ハンドルおおさか

ハンドルおおさか

ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞

過去のトピックスのトップへ

詳細記事

〈大阪労連〉春闘勝利めざし「学習決起集会」
2017/03/07

〈大阪労連〉春闘勝利めざし「学習決起集会」 国公労連・宮木氏の講義を聴く大阪労連のなかま(2月16日)

財界本位の「改革」
残業上限規制骨抜き


 2017年大阪春闘共闘委員会と大阪労連は2月16日、「春闘学習決起集会」を国労会館(大阪市北区)で開き、国公労連・全労働近畿地協講師団の宮木義博さんが安倍政権の「働き方改革」などをテーマに講義を行いました。

 宮木氏は、2015年に国会に提出され継続審議となっている残業代ゼロ法案について「現在も塩崎厚生労働大臣はこの法案を取り下げるとは言っていない」「早ければ今年末あたりの臨時国会で再度議論になってくるかもしれない」との見通しを示し、「この法案はまだ死んでいない。決して忘れないでほしい」と警鐘を鳴らしました。
 また、2月14日の「働き方改革実現会議」で、残業時間について法律で罰則付きの上限を入れる事務局案が示され、「原則」として月45時間・年360時間としながら、「特例」として労使協定を結んだ場合は年720時間(月平均60時間)まで可能としていることを紹介。「こんな特例を入れさせてはならない。今春闘の大きなテーマ」と強調しました。
 現在、残業時間は月45時間以内・年間360時間以内とする厚労大臣告示があり、自動車運転業務は適用除外となっていますが、同事務局案では「実態を踏まえて対応のあり方を検討する」としています。
 集会では、大阪地方最低賃金審議会の労働者委員に大阪労連の推薦を受けて立候補する6氏を代表して、自交総連大阪地連・松下書記次長が決意表明を行いました(下に別掲)。
 ※全労働省労働組合=厚労省・労働局、ハローワークや労働基準監督署で働く職員・非常勤職員で組織。