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本流逆流(10月5日付コラムより)
2016/10/05

 9月16日、野田佳彦前首相が民進党幹事長に就任した。
 2011〜12年の野田民主党政権を振り返ると…福島第一原発事故の「収束」を宣言して幕引きを図り、大飯原発の再稼働を強行した。国の主権を多国籍企業に売り渡すTPPを推進し、交渉参加国との事前協議入りを決断した。
 消費税増税を自民・公明両党と合意、早期解散を両党に約束することで関連法を成立させた。当然、国民は激怒し民主党政権は総選挙で大敗、政権の座から転げ落ちた…あの頃は事あるたびに“戦後最悪の政権だ”と腹が立って仕方がなかったものだ。が、下には下があるということを安倍政権には思い知らされた。
 川内・伊方原発の再稼働、TPP交渉参加、消費税増税を実行した上に憲法をないがしろにして戦争法を強行成立させた。財界の意のままに働くルールを破壊し、安心・安全を守る規制を撤廃、白タクまでもが合法化されようとしている。
 7月の参院選では安倍政権打倒をめざす野党共闘が実現し、一定の成果をあげた。これをさらに強固なものにして総選挙に備えなければならない。野田氏には過去の悪政を反省し、自公に塩を送るような愚を繰り返すなと言いたい。