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大阪労連「7・28最低賃金引き上げ座り込み行動」
2016/08/08

大阪労連「7・28最低賃金引き上げ座り込み行動」 「最低賃金を1000円以上に引き上げよう!」「低賃金、不安定雇用をなくそう!」とシュプレヒコールする大阪労連のなかま(7月28日、中央区・合同庁舎4号館前で)

生活できる賃金に


 大阪地方最低賃金審議会・第317回総会が大阪合同庁舎4号館で開かれた7月28日、大阪労連は同館前で「最低賃金時給1000円以上への引き上げ」「全国一律最賃制度の確立」を求めて座り込み行動を展開。自交総連大阪地連のなかまも「ワーキングプアをなくそう!」「生活できる賃金に改善しよう!」と声を張り上げました。

 主催者あいさつを行なった大阪労連・続副議長は、米国や欧州では政府が中小企業に助成金を出したり税の減免、社会保険料負担の肩代わりをするなどして最賃時給1000円以上を実現していることを紹介し、「安倍政権に対していますぐ1000円以上、そして1500円をめざせという声をあげていこう」と呼びかけました。
 自交総連を代表して決意表明を行なった大阪地連・松下書記次長は「貸切バスの固定給は約15万円が一般的で最賃に近い額が設定されており、運転者は生活のために時間外労働で補っている」「本来は生きるための労働が、働くことによって命を削っている。充分に睡眠をとり、ゆとりをもって働けるよう最賃の大幅引き上げが必要」と訴えました。
 連帯あいさつを行なった全大阪生活と健康を守る会・江田事務局長は「非正規雇用が急増する中で若者の貧困は深刻。厚生年金に加入できていない労働者も多いが、賃金水準によって将来の年金額が変わってくる」「高齢者も年金だけでは暮らせない世帯がどんどん増えている。生活保護利用者のうち、65歳以上の比率は45%。これは年金制度の脆弱(ぜいじゃく)さの表れだ」「賃金問題と年金、生活保護は連動している」と指摘。
 同事務局長は「人間らしく生きていくためには最低賃金と年金、生活保護基準をともに引き上げ社会保障の拡充をすること、そのどれもが欠かせない。生存権の確立めざしてがんばっていく」と決意を述べました。