HOME  <  ハンドルおおさか

ハンドルおおさか

ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞

過去のトピックスのトップへ

詳細記事

大阪の地下鉄・市バス民営化ストップ!
2016/04/25

大阪の地下鉄・市バス民営化ストップ! 白タク合法化問題を報告する松下書記次長(4月16日、大阪市中央区で)

市民の財産を売るな


 大阪市営地下鉄・バスの民営化を阻止し、公営交通として発展させようと、「交通権の確立・大阪市営交通を守り発展させる会」(大阪市営交通の会)が4月16日に「第12回市民集会」(後援=大阪市をよくする会)を大阪市中央区で開き、111人が参加しました。

 土居靖範・立命館大名誉教授は、「一般的に“民営化”は、非効率で赤字を垂れ流している公営事業を民間に払い下げることを指すが、大阪の地下鉄はきわめて大きな収益を持続してあげている超優良企業。民間に払い下げるのは非常にあくどい行為」と指弾、「民営化による市バスと地下鉄の分離、市バスの赤字路線の廃止・減便、敬老乗車証廃止などの営業利益追求は“買物難民”“通院難民”が大量発生し、市民が自由にいきいきと外出する権利を奪う」と指摘しました。
 大阪市を安心して暮らせる街にするには、同教授は「その基盤の一つとして市営交通を維持改善する必要がある。交通局と専門家、市民・利用者がともに考え、改善のために協働する仕組みづくりが求められる」と指摘。「〈交通権保障〉を実現するための基本条例制定が望まれる。条例づくりはトップダウンではなく、各地域のワークショップやサロンで積み上げ、いかにきめ細かく作成できるかが問われる」と強調し、まさに大阪市民が主役の正念場のたたかいが求められていることを説きました。

白タク絶対に阻止する

 集会後半には参加者が運動を交流。障害者団体から「視覚障がい者の2人に1人がホームからの転落経験があり、可動ホーム柵の設置を求める運動を進めている」との発言がありました。
 自交総連大阪地連からは松下書記次長がライドシェア・白タク合法化問題について「運転者の労働時間や健康管理などがずさんで、利用者が危険にさらされる。特定の企業による金儲けだけが目的の規制破壊であり、絶対に阻止しなけらばならない」と訴えました。